2018年1月29日月曜日

フランスの小学校④ 教科書その他

2月が見える!Σ(゚ロ゚」)」
私の中ではまだ1月10日くらいなのに!

・・・昨年末に買った新しい手帳にも書くことがなく(予定がなく)、「今日も一日暇だった」とか「することなかった」など一行日記と化していたのですが(笑)、
いよいよそこそこ忙しくなってきました。
予定が出来てきたのは良いことです。

小学校ネタがちょっと溜まったので、この辺でまとめてみます!

①教科書
面白いのが、フランスの小学校は教科書が配られず、教科書のコピーが配られそれをノートにどんどん貼り付けていきます。



貼り付けてあるのがわかりますでしょうか?
(ちなみに中学校では教科書を貸し出すそうです。 なので書き込み等は厳禁)
この様に教科ごとに貼り付けノートが出来上がるので、糊の消費量がハンパではありません。
日本もこの教科書コピーで貼り付けタイプにしたら、文科省もカナリの予算削減になるのではないかと思ってしまいました(笑)。

②担任の先生が休んだとき
担任の先生が体調不良でお休み、と言う日が日本に比べるとちょいちょいあるように思います。まぁ人間ですから365日元気!なのがおかしい訳で、休みがあるのは全然問題ナシです。
でもその担任の先生が休んだ日の、学校の対応が面白いのです~。

ある日ムスメ(註:日本で言うところの5年生のクラスに在籍)が学校帰り、「今日は担任の先生が風邪でお休みだった」と言いました。
じゃあ今日は一日どんな風に過ごしたのか聞きますと、オドロキの回答。
日本風ですと、代理の先生が来て授業をするかもしれないですし、もしくは自習で何か問題でも解かされるかもしれません。
こちらフランスでは、先生のお休みしたクラスの生徒(大体20人前後)を、2, 3人のグループに分けて、全部のクラスに配置するんだそうです!

つまり1年生のクラスにも5年生が2, 3人、3年のクラスにも5年生が2, 3人!
更にカルチャーショックだったのが、その際別段勉強をするわけではなく、各々絵を描いたり数独のようなゲームをしたり、自分がいるクラスの授業を聞いたり、要は静かにしてさえいれば何をしてもいいみたいなのです・・・。
でも1年生のクラスに5年生が一日中いるのってスゴイですよね!(笑)

もう1つ面白かったのが、先日、子どもたちを朝学校に送って行ったときのこと、門のところに先生が立っていらっしゃるのですが、その先生がムスコを見て「Bonjour ! ムスコ君のクラスの先生は今日風邪でお休みだから、このまま家に帰ってもいいですよ!」ってにこやかにおっしゃったのです。
いやー、連れて帰っても・・・、と思ってそのまま学校に置いてきましたが、帰ってきたムスコの話を聞くと、やはりクラスの子3人と隣のクラスに一日中いたとの答えが返ってきました。

所変われば品変わるってこのことだ、と強く思った出来事でした(笑)。
絶対に皆勤賞なんて存在しないんだろうなぁ。


2018年1月16日火曜日

Bonne Année あけましておめでとうございます!(小声で)

もう1月も半ばヒィー(((゚Д゚)))
今更感満載ですが(笑)、明けましておめでとうございます!
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

歳末旅行から元旦にはリヨンに戻りまして、なんだかんだと過ごすうちにクリスマスバカンスも終了。
学校も始まり、生活も通常営業です。
なんだか祭りの後って感じで未だ気が抜けております。
・・・旅行楽しかった(笑)。

本日は、最近目にしたノエルの残骸とも言える光景を紹介します↓


ジャジャーン。
そうなのです!クリスマスツリー sapin de Noël  収集所(笑)。
最初に見たときは結構ビックリしました!
以前住んでいたグルノーブルでは見たことのなかった景色。

えー!こんな風にして捨てちゃうの?!Σ(゚д゚;)
と思ったんですが、裏へ回ると


「モミの木リサイクル」と書いてあります。
でもリサイクルといっても一体何に使うのでしょうか・・・。
と思って調べてみましたらば、どうも細かく砕いて公園などの肥料にするらしいですね。
このノエルの後のツリーは、街中に不法投棄されたりしていて、結構問題になっているようです。
指定の箇所以外に捨てたことが発覚した場合は、罰金まであるみたいです。

私が学生の頃、ホームステイをしていた家は一軒家でしたので、ノエルの後はモミの木を庭に植え替えてました。
・・・将来的にはここの家の庭はモミの森になるのであろうか・・・との心配はありましたが(笑)、ある意味エコロジーな感じがして、本物の木を使うのも素敵だと思えました。匂いも良いですしね。

しかし良く考えますと、アパート暮らし人口も多いフランス。
捨てるとなると、確かに結構な廃棄量になります。
毎年消費されるモミの木の量と、肥料その他としての有効リサイクル率(?)って釣り合いが取れてるのかなぁ。

まさに祭りの後の現実。
リアルな都市問題のひとつでした。


2018年1月1日月曜日

年の瀬旅行 Bon Réveillon ! et Bonne Année !

年の瀬旅行、帰りの電車の中です!
前回のバカンスの反省に基づき、今回のバカンスは旅行を取り入れました。
ミディ・ピレネー Midi-Pirénées の旅。初めて踏み入った地方です!
トゥールーズ Toulouseを拠点に、モワサック Moissac、アルビ Albi、カルカソンヌ Carcasson を回りました。
意図せず世界遺産巡りとなりました・・・(笑)。

ミディ・ピレネー文化圏、パリから一番遠い地方のせいか、古くから中央の王権の影響を受けず地方領主の下、独特の発達を遂げた結果が歴史や建物の随所に見受けられました。大変興味深かったです。
言語も「オック語」とフランス語が使われているようで、通りの名前を書いた標識もオック語とフランス語が併記されていました!
スペインが近いこともあり、トゥールーズでは特にスペイン語を耳にすることも多かったです。面白かった。

(写真を撮り忘れたのでwikipediaから借用
あと、何と言っても特徴的だったのがこの地方の建物でした!
近隣で石が採掘できない代わりにテラコッタ・レンガを使ったのだそうです。
その結果、街全体がレンガ色になり「バラ色の街 la ville rose」と呼ばれるようになりました。確かに↓!


また、リヨンと比べると高い建物も少なかったです。写真で見てもわかる通り、多くの建物が3階立てでオスマン風の天井の高い建物もほとんど見られません。
こうしたところにも、地方独自の発展を見ることが出来て興味深かったです。

それでは駆け足で年末旅行のまとめをしてみます。

①サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の都市巡り
今回のフランス滞在中にいくつ行けるか?!と1人で頑張ってる目標(笑)。
このたびの年末旅行で2つクリアしました。
・トゥールーズのサン=セルナン聖堂




・モワサックのサン=ピエール修道院附属教会とその回廊


こちらはロマネスク様式の美しい建造物で、写真に写る門は12世紀のものと言われます。

この様な旧約聖書の預言者の彫刻が有名です。
こちらの回廊はロマネスク建築の回廊のうち、最も美しいものの1つと言われています。


② 中世の街、司教都市アルビ
トゥールーズ=ロートレックの生まれた街でもあります。
中世の面影の色濃く残る、なんとも素敵な街でした。
キリスト教における異端は、「カタリ派」とも「アルビ派」とも称されますが、その「アルビ派」の語源となった街でもあります。
堅牢な印象の宮殿や教会に、この街の激しい歴史の一端を垣間見ることが出来ます。






③「歴史的城塞都市カルカソンヌ」
城塞都市!
こちらもやはり城塞に立て篭もったアルビ派と、外から押し寄せたアルビジョワ十字軍との戦いの場になった、ある意味血生臭い歴史を持つ都市です。
戦いがあっただけに、お土産屋さんには騎士の甲冑、剣などがたくさん置いてあります。


↑お約束。




以上、駆け足でしたが年末旅行記でした!
それでは皆さま、良いお年を&あけましておめでとうございます!
Bon Réveillon et Bonne Année !
来年もどうぞよろしくお願いいたします♪


フランスアルアル:「人生楽しんでるなぁ~」

フランスワールドカップ優勝からの、怒涛の引越しラストスパート。 本日これから飛行機に乗ります。 やっぱり最後は何事も火事場の何とかで乗り切らねばならないものですネ。 キツイです(笑)。 本日で一年間のフランス・リヨン生活も最後となります! 大雑把に振り返ると、子どもの...