2017年10月15日日曜日

Fête de la science !

フと気づいたんですが、フランス全然ハロウィンの気配ないです(笑)。そういえば。

ただ今のフランスは、全国挙げての fête de la science 科学の祭典中です。
先週辺りから始まっていて、この週末がピークなのでしょうか、リヨンも大学や美術館など、いろいろなところでいろいろな催しが行われています。

青少年科学博物館的なところで行われている、子供向けの実験・体験コーナーのようなものが、老若男女向けに全国展開されいてる感じ、でしょうか・・・。
la science 科学、と言ってもでんじろう先生のような実験だけではなく、なんでしょう、こう、学問と名の付くすべてのものに関する好奇心の扉を開こう!みたいな(笑)。

良い例と思われるのが、本日行ってみたガロ・ロマン美術館 musée gallo-romain de Lyon です。
ここは、昔懐かしワタクシが若かりし大学生の頃、口答試験を受けたりした美術館なのですが、考古学美術館なのです。

科学、と言うと理系科目を思い浮かべがちな我々日本勢ですが、この様に歴史系学問も科学!立派にfête de la science の項目に名を連ねているのであります。

このガロ・ロマン美術館では、古代の科学と言うことでたくさんの催しをしてました!
ローマ時代の時計の仕組み、ギリシャ時代の水時計の紹介、ローマ時代の計算機(?)の遣い方などなど。中でも私の心をガッチリ掴んで放さなかったのが、グラディエイター gladiateur のデモンストレーションでした!


ジャジャーン♪
そうなんですよ~!ホントにグラディエイターが出てきてくれたんですよ~!

最初はこの前列にいるローマ兵士の格好をした方が、グラディエイターの歴史を説明してくださいました。子どもがたくさん見に来ていたので、子供用の簡単な説明なのかと思っていたら、結構容赦のない解説でした・・・。

グラディエイターと言えば、名作リドリー・スコット監督、ラッセル・クロウ主演「グラディエイター」がありますよね。いい映画だった!(笑)


私などはこの映画の影響もあり、ローマ貴族の娯楽として面白半分に奴隷同士を戦わせ、殺し合わせるものと思っておりましたが、それだけではないようです。

グラディエイターの歴史は、なんと600年に及び、その時代によってその性格も違っていたのだそうです。当初は日本の相撲のような宗教的な色合いが強く、次第にボクシングのようなスポーツとして競技が行われ始め、この映画の様に殺し合いの様相を呈してきたのは、グラディエイターの歴史の最後の方のことだったそうです。

この解説してくださった方が、映画などで広まった偏ったグラディエイターのイメージを訂正することも今回の催しの目的の一つとおっしゃってました。
そして訂正されたワタクシ(笑)。 目的達成です。

そんな説明の後には、審判役の方も登場し、お待ちかねの闘い。
ムスコ大喜び。かぶりつきで見てました。


ちょっとだけ映像も。 



どうですか?なかなか本格的ですよね!
あと思ったのが、ホントに当時こういう人いただろうなぁと言うことです(笑)。
ローマ兵の格好した方なんて、特に。
日本人が忍者の格好なぞをしていると外国の人は喜びますが、本当にこういう人いたんだろうなぁ!と言うヨロコビなのかもしれません、もしかしたら。

面白かったので他にも行きたかったのですが、子どもたちがもう帰りたいと合唱し始め(空腹+歩き疲れのため)、イヤイヤ帰路に着いた私でした・・・。





0 件のコメント:

コメントを投稿

フランスアルアル:「人生楽しんでるなぁ~」

フランスワールドカップ優勝からの、怒涛の引越しラストスパート。 本日これから飛行機に乗ります。 やっぱり最後は何事も火事場の何とかで乗り切らねばならないものですネ。 キツイです(笑)。 本日で一年間のフランス・リヨン生活も最後となります! 大雑把に振り返ると、子どもの...